はな劇場

地下1階。土壁に囲まれた、アップライトピアノとステージだけの場末パブ。Googleマップには載っていません。

【小説】真夏の胡蝶

【小説】真夏の胡蝶 5/7

翌朝は六時前に目が覚めた。この時期とっくに空は明るくなっている時間だ。すでにダンが起きていて、キッチンでコーヒーを入れていた。 二階のゲストはまだ起きた気配がない。特に娘の方はよく眠るほうだと言っていたので、遅い朝食になるかもしれない。

【小説】真夏の胡蝶 2/7

トランクを閉める手に力が入り過ぎたのか、思わず大きな音を立ててしまったらしい。隣の家の二匹の犬が吠え始めた。こういうとき、音や臭いに敏感な動物は本当に目障りだ。

【小説】真夏の胡蝶 1/7

カナダにしては暑い夏だった。眠れるはずがないと思っていたのに、いつの間にか熟睡してしまったらしい。夜明けからの肉体労働が意外に堪えたのだろう。 玄関の扉をバンバンと叩く音で飛び起きた。一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなったが、すぐに隣人…

【小説】真夏の胡蝶―予告編

新しい小説「真夏の胡蝶」の公開を準備しています。予告編です、笑。